プロジェクトマネジメント
(経営管理基盤DX推進) 次世代経営管理準備室
企画統括部
企画統括グループ
佐藤 朋 Tomo Sato

自ら発信・実現できるボトムアップ文化。
新たな環境で自分の可能性を試したいと考えた。

どのような魅力と可能性を感じて、リクルートを選んだのでしょうか?

前職は大手電機メーカーの事業企画で、戦略企画に携わっていました。中長期経営戦略の策定やM&Aの検討推進、海外事業など企画職として十数年の経験を積んでいく中、より裁量権を持って業務を推進していきたいと考えるようになりました。「自分のケイパビリティを活かしつつ、新たな環境で自分の力を試してみたい」と思ったのです。
リクルートを選んだのは、ボトムアップ文化に魅力を感じたからです。トップダウンで全てを実行するのではなく、社員が個々の意志をフラットに発信できる環境があり、大きな裁量を持たせてもらえるため、「自分が描いたビジョンに向かって企画から推進・実行まで一貫して手がけていくことができる」と考えました。リクルートで働いている知人からも役割範囲を限られることなく、幅広い経験の中で成長できるという話を聞いていましたし、社員が新規事業を生み出す制度など、個々の想いを形にしていける土壌もあります。自ら価値を生み出していくことが求められる新しい世界の中で、自分の可能性に挑戦してみたいと考え入社を決意しました。

ゼロからサービスを企画・実現した後、
経営基盤を刷新する一大プロジェクトに参画 。

仕事内容とミッションについて教えてください。

私は当初、新規事業の経営企画ポジションとして入社しました。ですが、上長から「せっかくリクルートで働くならサービスの最前線も経験した方が面白いし、経営企画としての今後に役立つよ」との話があり、新しいビジネスプラットフォームの立ち上げに事業企画として携わることになったのです。ゼロからカスタマー向けの新たなサービスを構想することは初の経験でしたが、スキーム検討から提携候補の分析、提案・提携交渉から、商品開発チームと共に集客方法の立案、 UI/UX検討まで関わり、足掛け3年でサービスをローンチさせることができました。入社前にイメージしていた通り、幅広い業務範囲を任せてもらいながら、自らの意思を実現していく経験ができましたね。
この後、次世代経営管理準備室の配属となり、いよいよ経営企画としてプロジェクトマネジメントを担当することになりました。現在、「リクルート全社における経営管理基盤の刷新」という一大プロジェクトに携わっています。
多様なサービス・プラットフォームを運営しているリクルートでは、自社の業務フローを時代に合わせて進化させ、本質的な生産性向上に繋げることがグローバルトップ企業となっていくためには、必要不可欠であると考えています。
リクルートが更なる成長を目指すため、私たちは「これまでの自社の業務プロセスを改めて見直し、最先端のITを駆使しながら本質的なDXを行う」という壮大なミッションを担う部門となります。

難易度の高い開発で自分の力を試されるやりがい。
この会社の未来を変えていく手応えを実感できる 。

仕事のやりがいについて教えてください。

リクルートは今、10年、20年に一度の一大変革期を迎えており、それに伴った過去最大の、スケールの大きなプロジェクトに携わっています。この変革とは、ただシステムを刷新するのではなく業務プロセスそのものを変え、「リクルートという企業そのものをDX化していく」というチャレンジングな取り組みです。難易度が高いからこそ、自分の思考力や判断力が試される瞬間を味わえるのが面白いですね。また、今後の業務や業績、ひいては企業としての成長に大きく影響するプロジェクトなので責任も大きいですが、そこにやりがいを感じています。
現在、社内外より多数の有識者・専門家にご参画いただき、各領域でタスクフォースを組み、それぞれのチームが動いています。私は企画統括としてプロジェクト全体のコンセプト設計・策定やリソース管理を手がける一方、進行管理などのマネジメントも担当しています。
タスクフォースのメンバーと一緒に議論しながら方向性を定めていくのですが、私は全体を取りまとめ、それに伴うタスク設計を行い、経営層との擦り合わせや合意形成、さらに現場と一緒に推進していくところまで担っています。
プロジェクト開始後、まずは全事業領域の業務・システムを対象に現状を調査、整理した上で、ひとつひとつの業務・システム毎にあるべき姿を描き、その実現プランを検討しています。いち商品毎に、どうデータ連携するのかというような細かいレベルでの精査が求められるのは、トップダウンではなく、現場を重視する文化があるからこそ。個々の意志をフラットに発信していき、経営基盤を改革していけることを肌で実感できています。
とはいえ、経営層が目指すビジョンや世界観と、現場サイドの実情が相反するケースもある。それぞれの現場には長年培われてきた業務フローがあり、慣れ親しんできた業務システムがあります。これを刷新するということは、これまで当たり前にやってきたことができなくなりますし、変えることで負荷が増えるという意見もある。だからこそ、プロジェクトマネジメントは、膨大な資料を読み解いて現場の実情を理解した上で、議論の際には一歩引いた視点で全体像を整理し、最適解を導き出していかねばなりません。そして経営層との合意形成を図る際には、導き出した結論に確かな論拠を持って臨むことが不可欠であり、難易度の高さを日々感じています。
また、私たちの仕事は社内に向いているため、各事業の仕事と違って ダイレクトに世界を変えるものではありません。実現までの道のりもまだまだ長いと感じます。けれど、全社横断で多くの人の力を結集していくこのプロジェクトが、3〜5年後には形になり、やがて企業と事業を大きく飛躍させる基盤となり、そこから世の中を大きく変えるようなサービスが新たに生み出されていく。そんな未来を想像し、ワクワクするような期待感を味わっていますね。一歩ずつ実現に近づいていく中で、「私たち一人ひとりがこの企業を変えていくための主体者なのだ」という手応えを実感しています。

プロジェクトのトップとも同じテーブルでフラットに議論できる。
多様なケイパビリティを持つ人々に刺激を受ける日々。

これまでの経験の中で印象に残っているエピソードを教えてください。

経営層とのすり合わせの際、「リクルートとして、どの点をどのように改革することが本質的な解なのかをクリアに示してほしい」と指摘を受けました。そこで、プロジェクトマネジメントである自身が中心となって、プロジェクト全体の統括室長と社内外の有識者で再検討することとなりました。
会議室に集まり、膨大な資料から各タスクの目的や進捗状況などを再度読み解いて把握し直し、「何をすべきで、何を変えるのか」を何時間も議論し続けました。一般的に、プロジェクトのトップである統括室長といちメンバーが同じテーブルで率直にディスカッションする機会はそうそうないと思いますが、リクルートではそれが当たり前にできてしまう。「これこそがボトムアップ文化なのだ」と実感しました。議論を重ね、プロジェクト全体を見渡す高い視座に直接触れるうちにリクルートが目指すべき姿がどんどん明確になっていき、すごく手触り感のある貴重な経験ができたと感じます。結果、経営層からも合意を得ることができ、大きな達成感を感じました。
リクルートではこれに限らず、常にフラットな議論ができます。タスクフォースの会議でも、リクルートのシステムに何十年も携わってきた有識者や外部の専門家、このシステムを普段使用しているメンバーまで、全員が同じテ―ブルに着くのです。そして、誰もが自分の考えを自由に発言し、また誰もがそれを受け止め、新しい視点を返してくれます。自分の意見が受け入れられればチームに貢献できた喜びを感じますし、もしも間違った意見を発信しても、否定することなく新しい気付きを与えてくれるのです。
「この会社の未来のために、私たちが本気で変えていかなくてはならない」という熱い思いを持つメンバーたちと真剣に話し合い、互いの考えをぶつけ合っていけるこの空気感は、リクルートならでは。キャリアも出自も専門性も違う多様なケイパビリティを持つ人々から刺激を受け、多くを学ぶことができています。

戦略企画から実行まで一気通貫で携われる
ボトムアップ文化の中、大きく成長できた。

リクルートで働く魅力と、今後の目標について教えてください。

これだけ大規模な企業でありながら、一気通貫で戦略企画から実行まで携わることができるところが魅力ですね。今やっていることだけじゃなく、もっと先の未来を変えていける面白さがあり、日々手触り感を味わいながら、自分の仕事がこの先の未来につながっていくダイナミズムを実感できる。新しい可能性に向かって走っていく中、多くを経験し、成長していく自分を感じています。この改革が実現できたときには、企画から推進まで、社内外のどこでも通用するスキルが身に付いているはず。今の世の中ではDX化が進んでいますが、それらのノウハウも含め、多様な側面から経営企画のみならず、事業前線でも提案・バリューを出せる人材になれているだろうと思います。
また、「ボトムアップ文化」も大きな魅力です。かつての私は、経営層のビジョンを実行する「How」の部分のみを担っている意識があり、自らの意見を強く発信することもありませんでした。けれど、リクルートという環境に身を置いたことで「自分は何がやりたいのか、どうあるべきだと思っているのか」のWillを突き詰め、立場に関係なくフラットに発信し、議論を重ねた上で実行していく力が自然に身についていたのです。
自分の想いを本気で伝えて、そこに価値があると判断してもらえれば、実現のための大きな裁量を与えてくれますし、自らPDCAを回して推進していくことができます。一気通貫で自分の意志を形にしていけるから、より強い達成感を味わえるのだと思います。
また、もしも失敗したとしても「そこには学びがあるから、次に活かせばいい」と受け止めてくれる懐の深さがあり、そうした部分もとても魅力的だと思います。自分の思うような働き方ができている今、心の底から仕事していて楽しいですね。
今後の目標は、まずはこのプロジェクトを実現していくことです。私たちが一つひとつの仕事を積み重ねていくことによって、リクルートは新しく生まれ変わる。大きな達成感を味わうその瞬間を目指していきます。それに、変革の先では、誰かがまた新たなサービスを生み出すかもしれないし、それは私かもしれません。「まだ、ここにない、出会い。」を次々と生み出していくリクルートの未来に、とてもワクワクしています。

記載内容は取材当時のものです。

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