「リクルートとして
何を選択すべきか」
会計のスペシャリストとして
経営の重要な意思判断を支える。
ファイナンス統括室
経営支援部 経理企画グループ
陳 翼杰

PROFILE

復旦大学(中国)卒業後、日本の大手食品メーカーに入社。財務・経理の仕事を7年経験後、会計士の資格を活かしたキャリアを積むべく、外資コンサルティングファームに転職。ファイナンシャルアドバイザーとして1年従事。第三者的な立場でアドバイスをするのではなく、自らが当事者となり、事業に近い場所で仕事がしたいという想いから、2019年、リクルートに入社。

経営支援

経営戦略に関わる重要なプロジェクトにおいて、会計面でのプランニング(財務指標の分析、資金計画等)を担う。経理、財務の専門的見知から事業計画を分析、未来のリスクを予測し、経営が正しい意思決定をするための提言をしていく。

複雑に絡まり合った要素を精緻に分析し
安心して判断できる選択肢を提示する。

経営支援とはどのような仕事なのですか?

戦略的M&A案件、連結子会社の統合に伴う組織再編、グループ企業のガバナンス強化等、役員や事業責任者が経営上の重要な意思決定を必要とする様々なプロジェクトに、経理・財務部門のスペシャリストとして参加し、会計の観点から、現状分析や未来予測を行い、意思決定に対して提言していく役割を担っています。経理企画グループから参加するのは主担当1人となるので、個人に任される裁量が大きく、責任もまた大きい仕事です。
具体的な業務としては、たとえば子会社の売却案件であれば、複数の買手候補から挙げられた提案書の分析から入ります。買手側が提示してくる取引価格は重要ですが、それだけでなくM&Aを実施する前提となる付帯条件が盛り込まれている。そこには、事業継承の考え方、従業員マネジメントや取引先の対応など、沢山の要素が複雑に絡み合っています。それら条件を1つ1つ分析し、この条件だと将来、どんな影響が出るのかを精緻にシミュレーションします。また売却以外にも事業を縮小して継続する、あるいは会社を清算するという選択肢も考えられます。「リクルートとして何を選択すべきか」リスクとリターンを正確に予測し、どの選択肢が最善なのかを1枚の資料で比較検討できるようにする。多様な選択肢の中からリクルートにとってのメリット・デメリットを比較検討できるように整理して、経営が意思決定できる材料として提供します。このときに大事なことは、会計の専門的な情報を、いかにシンプルに、誰が見てもわかるように表現するか。プロジェクトには必ずしも会計分野に明るいわけではない人も含めて関わってくるので、解釈がぶれず、安心して判断できるようなアウトプットを心がけています。

自分の仕事が経営の意思決定につながる。
会社の業績や方向性にも影響する。

経営支援の仕事の面白さはどこにありますか?

経営の意思決定に直接関われることです。経営陣が営業利益はすぐに把握できるとしても、経理財務の観点でくまなく見ることができるのは経営支援部のみです。損益計算書や貸借対照表を見て経営パフォーマンスを精緻に分析した私たちの提言が、会社の業績や方向性にも関わる、重要な経営判断の材料となります。もし間違った情報を提供するようなことがあれば、会社単位で大きな影響を与えてしまうという緊張感もある。責任重大だからこそ、やりがいにつながります。
この仕事は正確であることは何より重要です。その一方で、決まった答えや方法があるわけではないので、自分なりの考え方が活かせるところが面白い。もちろん最初から完璧な提案ができるわけではありません。プロジェクトのメンバーと議論を重ねながら、最適な判断をするために、どんな社会的影響があるのか、会社はどう変化するのかを予測し、突き詰めて考えていきます。議論の中で、有効な分析や予測の観点を学ぶことも多いですね。
新たなプロジェクトにアサインされれば、その事業について1から学ぶ必要があるし、見るべき観点も全く変わる。たとえばM&Aは案件の背景にある事業の状況も毎回異なります。会計の話をする以前に、まず事業やマーケットがわかっていなければ、担当者と会話をすることもできません。常に知識とスキルを磨き続けなければいけない環境にいることは、自身の成長につながっていると思います。新しいことに挑戦し続けたい私には、とても向いている仕事です。

中国とのジョイントベンチャー設立。
会計の枠を越えた仕事への挑戦。

具体的な仕事のエピソードと、そこで実現したことを教えてください。

入社後、中国のある企業とのジョイントベンチャー設立の案件を任されました。大きな責任のある仕事を、いきなり主担当として任されたことで最初は不安がありました。でも待ったなしで仕事は始まります。本当に設立する必要はあるか、そのメリットとデメリットは、取れるリスクと取れないリスクはどこにあるか、表面的なことだけでなく根本の判断も任されていました。また、中国出身だからといっても、中国のパートナー先と交渉を進めていくことは決して簡単なことではありません。入社したばかりでリクルートについての理解を深める必要があったし、相手側についても会計業務だけではなく、外部委託先との関係性など、全体像を把握する必要がありました。そしてジョイントベンチャー設立後の業務フロー設計、監査基準の策定など、新会社設立にあたって必要となる様々な手続き業務があり、各分野のプロフェッショナルを巻き込む力も求められました。
リクルートの規定を実際に装着していくときには、法も国によって違うので、土台を守りながら環境に合わせて、一番いい形に着地させていく必要がありました。国も会社も違う方々と、正解がない中での心からの合意形成を行うためには、こちらの主張を押し通すのではなく、合理性をしっかり主張することで周りの同意を得ていくことが一番だと思いました。
新会社設立後、私が用意した月次決算の仕組みで、子会社とパートナーが自立してうまく回ったときは本当に嬉しかったし、自分の介在価値を実感して感動しました。その一方、新しい事象が次々と出てきていますので、私は今もこの会社に関わっています。新会社設立まで関わってそれで終わりではなく、必要に応じて、その後の会社の制度や仕組みづくりも含めて経営支援をしていける。会社が自立するまで成長をずっと見守っていくことができる。それがリクルートの経営支援という仕事の大きな魅力です。

意思決定のスパンが短く、刺激が多い環境。
だから成長できるし、面白い。

リクルートに入社して感じていることはありますか?

父親が会社経営をしていたこともあって、私には小さい頃から、事業をすることへの興味があります。前職のフィナンシャルアドバイザーとしての仕事では、どうしても第三者的な立場でのアドバイスになる。もっと事業に近いところで仕事がしてみたい。当事者として動きたいと思ったとき、多くのユーザーが利用するサービスを展開しているリクルートだったら、自分がした仕事の影響を直接感じられるだろうと思いました。それに、多くの経営人材を生み出しているリクルートなら経営について学ぶこともできると思いました。
実際に入社してから思ったことは、新しいことをはじめるのも、撤退も、すごくテンポが早いということ。意思決定のスパンが短い。社長へのヒアリングに同席したときに聞いた話も印象に残っています。これだけ多くの事業を展開している会社なのに、どんな細かい質問にもその場ですぐに答えが返ってくる。経営の意思決定の速さの理由を目の当たりにした貴重な機会でした。守るだけでなく、攻めていくからこそ判断のスピードが重要になる。日々の仕事でも、いかにスピーディーに情報を収集するか、そして、いかに精度高く判断していくかが求められる環境の中で、毎日刺激を受けながら働いています。

事業に入り込む。スペシャリストを極める。
多様なキャリアが選べる可能性。

これから挑戦したいことを教えてください。

目の前の仕事としては、組織再編プロジェクトに入って会計領域のサポートをしています。グループ会社の経理環境の整備、ガバナンス強化、会計監査など、数年先のリクルートを見据えた経営戦略の推進や提言をしています。リクルートは常に新しいことに挑戦していく企業であることを、案件がどんどん入ってくる経営支援のポジションにいると実感します。現状維持を良しとするのではなく、攻めていく企業であり続けるためにも、土台として守るべき部分を整える仕事も大切です。しっかり守れているからこそ、大胆に攻めることができる。私は攻める仕事がしたい志向が強いので、そこは意識的に、バランスよく取り組んでいきます。
今後、機会があれば、事業の中に入り込んで、直接、事業を動かす仕事がしてみたいという思いもあるし、会計のスペシャリストとなって、ファイナンス領域を極めていきたいという思いもあります。新しい経験を数多く積むことのできる環境にいるので、多様な可能性があるからこそ悩みますが、自分が本当にやりたいと思える仕事をしていけるようにスキルとキャリアを磨いていきたいと思っています。

※記載内容は取材当時のものです。

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