新規事業の起案者と協働し、
プロジェクトのグロースをリードする
社内インキュベーター。
プロダクト統括本部 事業開発室
事業開発部 事業開発1グループ
森 大輔

PROFILE

東京外国語大学大学院修了後、総合商社に入社。財務部を経て、フィリピンに3年半駐在。現地トップシェアの専門メーカーで経営企画、リスク管理等に携わる。帰国後、財務部に戻り、世界拠点のグループファイナンスの仕組みづくり等を担う中で、ビジネスにおけるソフトウェア・ITの活用に興味を持つ。2018年、自らの手でビジネスを生み出したいという強い想いを持ち、リクルートに入社。

事業開発

「未来のリクルートの中核事業をつくる」をミッションに、リクルートグループ全社員を対象とした新規事業提案制度「Ring」の運営・インキュベーション、新規事業開発を担う。

案件に入り込み、事業化にドライブをかける。
それがリクルートのインキュベーター。

事業開発とはどのような仕事なのですか?

事業開発室のメンバーは、新規事業提案制度「Ring」の、最終プレゼンを通過したプロジェクトに、社内インキュベーターとして事業化まで伴走し、起案者と膝を突き合わせて新規事業開発を推進していきます。
進捗フェーズによって私たちの役割は異なりますが、たとえば大きな投資に入る前の検証フェーズであれば、ステージゲート審査会(半年毎に実施される事業会社社長や役員へのプレゼン会)に向けて、リクルートとしてこの事業に投資する価値がどこにあるのかを明確にします。そのために起案者と一緒に事業の課題を洗い出し、検証や関係者へのヒアリングを重ね、提供すべき価値を突きつめます。そして、経営が投資を進めるか、撤退するか、その判断をするための確実性のある事業戦略を練っていきます。
仕事の一番の面白さは、完全ボトムアップだということ。そもそも何をやるべきかを自分たちで考えて、自分たちで進めていけるところですね。たとえばスポーツ、物流、ペットといったリクルートが今までやったことのないテーマに挑戦していくとき。自分も初めて関わる領域です。市場規模、ユーザの特性、どんなニーズがあるのか、すべてをゼロから考え、明らかにしていかなきゃいけない。答えがない世界に、調査した結果を掛け合わせ、徹底的に科学し、撤退基準も含めて自分なりの答えを出し続けていく。次から次へと考えることが出てくる。大変ですが、好奇心が刺激されるし、本当に面白いです。

新規事業としてやるべき意味を真剣に問う。
強い意志があるから、全員が本気になる。

リクルートの新規事業開発にはどんな特徴がありますか?

大事なことは、リクルートとして社会に提供すべき価値が実現できるかどうか。この事業が生まれることで、どんな“不”を解消することができるのか。リクルートがあえてリスクをとってまで新規事業としてトライする面白さはどこにあるのか。そこそこのビジネスとして成立しそうだから、ではなくリクルートとしてやるべき意味を真剣に問います。
だからこそ起案者も本気です。100%起案者たちの意思から始まり、「Ring」を通過して事業化が検討されるような案件は、その多くが幾度もの失敗とブラッシュアップを経て、ここまでたどり着いています。絶対にあきらめない。挫折を経てなお、何としても実現してみせる。そんな強い意志を持った起案者に伴走しているから、私たちも本気でのめりこみます。起案者とインキュベーターが、社会の不を解消することを本気で成し遂げたいと考え、手をとり合ってチーム一丸でプロジェクトを推進していく。それが、リクルートの新規事業開発の大きな特長であり強みです。

事業の本質を、極限まで考え、議論する。
その繰り返しが先進性に磨きをかける。

仕事を通じて成長できたことはなんですか?

「Ring」審査会や、ステージゲート審査会で、事業会社社長や経営陣に直接プレゼンする場を何度も経験したことは、ビジネスの本質を学び、視野を広げる貴重な成長の機会となりました。プレゼンには起案者はじめプロジェクトメンバー全員で臨みます。事業の本質は何なのか、長期的視点での考え方など、日頃から自分たちでとことん議論して、リアリティを極限まで高めておかなければ、その場で何の議論も進めることができません。審査会では、事業会社社長、役員からフィードバックをもらうことで、経営の視点を知ることができて勉強になるし、プランに対するシビアな意見を聞くことで今後の課題が明確になり、実現に向けてのモチベーションも高まります。

—リクルートの新規事業開発の強みはなんですか?

現在インキュベーターとして同時に3つの案件に入り込みながら、事業開発室全体では常に12ほどのプロジェクトが共有され内容を把握しています。この組織ができる前は、新規事業はそれぞれ単独で走っていたのですが、横断的に見る組織ができたことによって、新規事業開発のナレッジが劇的に蓄積されています。スタートアップの成功に必要なナレッジは一般論として書籍等で出回っています。ただ、それを知識として持っているのと、私たちのように何度も実践しているのとでは、実行力に大きな違いが生まれます。何度も何度もナレッジを実践することで、成功の再現性が飛躍的に高まっていく。多様な領域に挑戦してきたこと、成功と失敗を繰り返し、あらゆる状況に対応してきたノウハウがあることから、最善を導き出す方法論を持っている。リクルートの新規事業開発の仕組みや考え方の先進性は、他の追随を許さないレベルであると自負しています。

現場が裁量を持って事業を動かす臨場感。
ビジネスの面白さに取り憑かれていく。

リクルートに入社して感じていることはありますか?

前職ではいかにリスクを回避するか、リスクをどれだけ洗い出せるかが仕事のバリューでした。調整や判断に時間がかかる。でもリクルートはまったく違います。スピーディにリスクを判断し、リクルートとしてやる価値があるならとにかくチャレンジする。トライ&エラーを繰り返す。現場が裁量を持って、どんどん仕事を前に動かしていく。入社前からそういうイメージを持っていましたが、入社初日に、主担当として進めていく仕事を持った瞬間、本当に全部自分で考えてやるんだ、これがリクルートなんだ、と実感しました。いきなり1カ月後の社長プレゼンに向けて、意見書を作成しないといけない状況でした。
仕事のスタイルが180度違うので、最初はやはり苦労しました。まずはプロジェクトの中に入りこむことを意識して行動しました。起案者たちと一緒に動かなければ見えるものも見えないし、チームの信頼も得られません。伴走という言葉の通り、課題の検証を一緒に行ったり、ヒアリングに同行したり、スポーツの案件だったので一緒に試合を見に行ったりしながら、資料をまとめていきました。いまここでビジネスが生まれている。その現場に立ち会っている臨場感がありました。リクルートに入社したのは正にこれがやりたかったから。本当に面白くて、やみつきになるなと思いました。

次代の主要ドメインのひとつを生み出す。
そんな大きな可能性に挑み続ける。

これから挑戦したいことを教えてください。

どんな事業であっても未来永劫続くわけではありません。今後50年、100年と続く会社になるためには、たとえ今、リクルートでメインの事業であっても時代の変化に応じて中身を入れ替えていく必要があります。だからこそ短期的ではなく長期的な視点を見据えて、社会に本質的な価値を提供できる事業を生み出していくことに大きな意味があります。しかもそれを、自分たちでやりたいことを考えて、形にしていくことができる。やらない理由がありません。
起案者が本気であればあるほど自分も本気になるし、目の前にある課題が難しければ難しいほど燃えてきます。リクルートには、個人が情熱を持ちながら、一方でとことん科学する強みもある。何を検証すべきか、どう解釈するか、背景にどんな構造があるのか、仮説は再現しうるのか、課題を限界まで突き詰めて考えながら、実際に試してみる。だからこそ前例のないことでも、壁を突破して実現できる可能性が大きいと感じます。
今はまだ、種子に水をやり事業の可能性が芽吹き始めた段階ですが、確実に次の芽は育っています。次代のリクルートの主要ドメインとなることを目指して事業を開発していく。それが一番大きな挑戦です。

※記載内容は取材当時のものです。

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